そっと、はてなブログ

はてなブログのベータテストを生暖かい目で見守るブログです。

『そっと、はてなブログ』

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誰でも簡単に投稿できるブログって…

 誰でも簡単に投稿できるブログって、ケータイとかからメールで更新できる、いわゆる「モブログ機能」で一つの到達点に達していたと認識していたんだけど、そうでもないんだろうか?

 メールからのブログ更新は、もちろん、はてなダイアリーにもある機能。

 けれども、はてなブログの開発ディレクターである大西氏はインタビューでこう語っている。

「僕には子供がいるのですが、保育園の集まりで『ブログサービスやってます』と自己紹介すると、お母さんたちに『難しそうですね』と言われてしまう。その時に、『ぜひ使ってください』と言いたいのですが、ダイアリーでは確かにちょっと難しくて」と笑う大西さん。


「難しそうですね」と言われたら、「ケータイでメールを書いて送信するのは難しいですか?メールでブログが書けますよ。意外と簡単でしょ?」と応じれば良かったのではないだろうか?

「旅行の写真をブログに掲載したりしたいんだけど、難しそうですね」と言われたら、「ケータイのカメラで撮った写真をメールに添付して送るのって難しいですか?写メを送れば画像を掲載したブログ記事が書けますよ。意外と簡単でしょ?」と答えてあげれば良いのではないだろうか?

 思うに、ブログ初心者が「ブログって難しそうですね」と言う場合、ブログの投稿等の操作が難しいというよりも、むしろ実は、ブログに書くようなまとまった文章を書くのが難しい。あるいはそもそも、ブログで何を書いたらいいのか、全くイメージが出来ない。というような「難しそうですね」なのではないだろうか?ひょっとすると。

 それって、パソコンが普及し始めたころに「パソコンって難しそうですね」って言われていたのと似ている気がする。

 今より多くの人に、今よりもっと頻繁にブログを書いてもらいたいのなら、ブログの機能をシンプルにするだけでなく、ブログで何ができるのかをシンプルに伝える必要があるのかもしれない。


トラックバック機能があるとかないとか、関係ないのです!

id:mame-tanukiは本当にバカでした!

トラックバック機能があるとかないとか、関係ないのです!

トラックバック機能さえあれば、なんて思う者が、本当のブロガーになれるはずがありません。なぜならばッ!!

自分の力を最後まで信じる者にこそ、真の力が宿るからです!

きっと、本物のブログ書きは――

本物のブロガーは――

心に読者を持っているのだから!(ドヤッ!

 blogは下書き編集のフォーマット上、基本的に「一人でコツコツ記事を書くもの」だと思うんですよ。「blogというものは、孤独なものなんだよ!」というか。


そのうち、ブログを書くことの孤独、ソーシャルメディア時代におけるその効用について書いてみたいと思う。


はてなブログは、ソーシャルメディア(他社)を補助する長文共有サービス?

 先の記事 で、はてなブログがコミュニケーション機能を削ぎ落としたブログサービスだという話をした。
 では、ブロガー間のコミュニケーションはどうしたら良いのだろう?

■「IDコールが無いなら、TwitterFacebookを使えばいいじゃないの」

 コミュニケーション機能を削ぎ落とした はてなブログで、コミュニケーションをとるにはどうしたらよいのか?この疑問に、jkondo社長はこう答えている。

twitterの登場によって、文章は短文化し、リアルタイムになりました。facebookの投稿も短文です。コミュニケーションのニーズは、ミニブログやSNSが受け持つことになりました。
ネットで知り合った人や、ともだちとコミュニケーションを取りたければ、twitterfacebookでつぶやけばよくなりました。


 ここで自社のサービス「はてなハイクでつぶやけばよくなりました」と言わない所が謙虚である。ステキだ。ま、はてなの最深部的な敷居の高さがあるしね、はてなハイク

はてなブログをつなげるのは、はてなIDではなく、TwitterFacebookのアカウント?

 はてなブログで書いた記事に関して他人とコミュニケーションを取るためには、TwitterFacebookが必要になる。つまり、はてなブログのユーザーにとって、TwitterFacebookがコミュニケーションの窓口になる。はてなIDの「××さん」というよりも、TwitterFacebookのアカウントの「××さん」として、はてなブログのユーザーを認識することが多くなるかもしれない。すると、はてなユーザー間のつながりも、TwitterFacebookなど他社のソーシャルサービスでのつながりに依存する度合いが高くなっていく。

 こうなると、ブログの投稿者にとってもブログの閲覧者にとっても、TwitterFacebookなど他社のソーシャルサービスが主体で、はてなブログはその補助的な存在になる。

 それって、はてなという会社的には良いことなのだろうか?

はてなブログは、長文共有サービス

 はてなブログのこの状態は何か別のサービスに似ている。そう、写真共有サービスに似ていないだろうか?写真共有サービスのように、TwitterFacebookで投稿するには長すぎるまとまった文章を共有するためのサービス。それが、今のはてなブログではないだろうか?

 長文のストックに特化したシンプルなサービス。ソーシャルメディアサービスを補強する優れた部品。たしかにそれも良いかもしれない。

 ただ、写真共有サービスもそうだけれど、部品的なサービスは手間的にも心理的にも比較的に簡単に乗り換えることができる。ユーザーとして愛着が持ち辛い。

 自分は、はてなの魅力、そして強みは「はてなID」だと思ってきた。非実名を許容するアイデンティティー管理サービスとしての「はてな」 に、ずっと期待してきた。

 しかし最近は、Twitterアカウントの@mametanuki が、はてな上のid:mame-tanukiと代替可能なネット上のアイデンティティーと言えるのではと思い始めてきた。すると、はてなのサービスに対するこだわりも、ふっと軽くなったように感じた。

はてなブログは、郊外型巨大ショッピングモール

 はてなブログには期待する所があった。

古い構造の縛りの無い「洛外」である はてなブログは、ちょうど近世以降に京都の街の玄関口として発達した伏見の町のように、古都はてなに新しい住人、新しい情報の流れの受け口になるかもしれない。


 しかし、はてなブログは、古都・京都を近世都市にバージョンアップさせた外部拡張モジュールとしての水運物流拠点・伏見のようにはなれないかもしれない。むしろ逆に、旧市街地から賑わいを奪う、郊外型巨大ショッピングモール的存在になるかもしれない。駅を中心とした鉄道網から道路網に求心力が移っていったように、はてなIDから他社のソーシャルメディアのアカウントへとユーザーの紐帯も移っていく。はてなブログはそれを促進する存在になりはしないだろうか?

 もちろん、謎の新サービスはてなOne が、はてなユーザーをつなぐ新たな紐帯を目指しているのかもしれない。しかし現状、熱心なはてなユーザーですら、放置気味ではないだろうか?