そっと、はてなブログ

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ブログの自薦記事を手動でまとめるブログパーツ的なものが欲しい

自薦エントリいくつか

はてなブックマークの多いエントリを表示している人をたまに見かけるけれど、個人的にはそれよりも「自分自身が気に入っているエントリ・読んでほしいエントリ」があると嬉しい(ので、僕は下のほうに表示している)。はてブなどでの人気記事は、知りたい人が調べる事が出来るけれど、ブログ筆者のお薦め記事は本人が紹介してくれないと分からないので。


 激しく同意。自分のブログ記事のヘッダーorフッター、あるいはサイドバーに、オススメ記事を表示したいよね。

■自動抽出じゃなくて、手動でオススメ記事を選択したいのだ!

 もちろん、自動で関連記事を抽出して表示するブログパーツは既にある。
 id:ekken氏が書いているように、はてなブックマークブログパーツとか。

 有名所では、Zenbackとか

 記事を最後までスクロールすると、画面端からニュッと出てくるSlide for SimpleReachとか

 たしかに、自動抽出なら設置したりメンテナンスする手間が掛からないので簡単便利。でも、その時々に応じて「今、うちのブログでオススメなネタはこれ!」ってのを表示させたいのだ。

NAVERまとめ的な入力画面で、中吊り広告的な表示密度のレイアウトで…

 自分のブログのオススメ記事を、NAVERまとめ的にまとめられると便利だと思う。
 自分のメインブログ ではオススメ記事をヘッダーに表示しているが、HTML手打ちで作ったのでメンテナンスがやや面倒で更新を怠っている。やっぱり手軽に編集したい。

 じゃあ、NAVERまとめでセルフまとめをすればイイじゃんという話になるかもしれない。

 たしかに、NAVERまとめはブログにも貼り付けられるし。

 しかし、NAVERまとめみたいな、行間が広く開いたスカスカした無駄に場所を取るレイアウトだと、記事のヘッダーやフッダーにしろサイドバーにしろ、貼り付けると邪魔になる。
 中国人が好むニュースサイトのレイアウト 程じゃないけど、なるべく狭いスペースにギュっと情報を詰め込んだレイアウトが理想。
 イメージ的には、中吊り広告とか、雑誌の表紙みたいな情報密度。


 というか、ミニブログがあるんだから、ミニまとめとかあってもいいよなぁ。そもそもなんで、NAVERまとめは余白があんなに多いんだろ(ブツブツ…



【関連ツイート/記事】自分のブログの中吊り広告的なもの、けっこう前から欲しいと思っていたんだけど…

 やっぱり需要が無いのかなぁ…



うちの日記では、現在、手動で「よりぬき記事」の目次を作り、はてなダイアリのデザイン設定をカスタマイズして、日記の上下に表示するようにしている。これを、「Mokujiブログパーツ」でもっとラクチンに管理できないか...なんて期待してるんだけど、ムリカナw  というか、はてなダイアリで「Mokujiブログパーツ」が未対応だろうな、たぶん。


ブログ文化再興のためには、"念仏"的なものが必要

 先日、ブログ文化の再活性化の鍵は更新頻度である という話を書いた。そして、更新頻度が下がる原因の一つは、ブログ記事に求める完成度のハードルを高く上げすぎるからではないかと指摘した。

 もちろん、個々のブロガーが自ら高いハードルを設定するのは良いと思う。しかし、ブログサービスの提供者が、「だいたい「プレゼンする人」くらいの人が書く人としての想定ユーザーとブロガーに対して高いハードルを示すのは、あまり得策ではない。完成度が低いからとブロガーが自粛して、書きかけのブログ記事の山を築く ことにつながりかねない。そもそも、「プレゼンする」くらいの能力を持ち、尚且つブログを書く時間的余裕があり、しかもブログというメディアでの発信にメリットを感じられる人とういのは、どれだけ存在するのだろうか?あまりターゲットユーザーを絞りすぎては 先細りになってしまう。

 これからのブログのあり方として、「自らを鍛え選び抜かれたアルファーブロガーだけが救われる」というビジョンだけでなく、「一切衆生なブロガーもそれなりに救われる」というビジョンの提示も必要ではないだろうか。

■自分自身と機械くらいにしか読まれないブログだってある

 このブログを始めた当初に改めて実感したのは、ゼロからブログを新規で立ち上げると最初は本当にほとんど誰にも読まれないのだな、ということ。


 「アクセス数2/日」の2アクセスというのは、たぶん自分自身のアクセスだ。つまりブロガー本人と検索エンジンの自動巡回ロボットくらいにしかブログを読んでもらえなかったのだ。自分とロボしか居ないだなんて、まるで人類滅亡後に一人生き残っちゃったかのような状況だ。これはちょっと凹む。
 幸い、その後このブログの読者は少し増えている。

 しかし、全てのブロガーが読者を増やせるとは限らない。ネット上は、ブログを含めコンテンツが益々増えている。一方でネットユーザーがコンテンツ閲覧に費やせる時間が大幅に増えるということはありえない。限られた時間の中で、厳選してコンテンツにアクセスする。読まれるブログと読まれないブログとの格差が生まれ、広がるのは仕方が無い。ずっと、ブロガー自身と検索botにしか読まれないブログだってありえる。

■誰もがブログ修羅道を行けるわけではない

 もちろん、より多くのアクセス数を稼ぐために修行を重ねる という道もある。『3月のライオン』7巻を座右に置き「信じて、他のどのライバルよりも1時間長く毎日 努力を続ければ、ある程度迄の夢は、かなりの確率で叶う」と叫び続けるブロガーはカッコイイ。
 しかし、何らかの目的を達成する手段としてより多くの人に自分のブログ記事を読ませたい、アクセス数を増やしたい、ましてやそれを目的化して日々あくせくすることだけがブログのあり方なのだろうか。何か別の道もあってよいと思う。

■凡夫ブロガーを救う「念仏」は無いのか?

 そんなことを考えていたときにふと連想したのが、浄土宗を開いた法然上人。


 修行を重ねた僧侶や、寺に莫大な寄進をした裕福な人々だけでなく、あらゆる人にも救われる道があるよと説いた法然上人。同じように、あらゆるブロガーにも救われる道が示されても良いと思う。たとえ、ブロガー自身と検索クローラくらいしか訪れないブログでも、使っていてそれなりに「Fun」&「Creativity」 を感じられるなら、それは素晴らしいことだと思う。

 では、自分と検索クローラしか読まないようなブログを書く意味って何があるの?という話は、またいずれ。


【関連リンク】

 以前と比べ、ネット上に書き手もコンテンツも満ち溢れ、これまでは比較的に簡単に得ることが出来た「ネット上に自分の考えを発表する面白さ」とういものが益々希少価値化していくのが、これからのブログ界隈ではないかと思っている。

自分にとって、ネット上に自分の考えを発表する面白さって言うのは、賛否に関わらず、自分の意見を元に新たな意見展開がなされることだ。



3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)

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スローブログ宣言!

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はてなブログは、9年前、はてなが捨てた選択肢かも

 はてなダイアリーは今から9年前、2003年3月に正式リリースされた。その直後の時期に、現在はGREE社長である田中良和氏が、はてな社長の近藤淳也氏にインタビューした記事がある。今読み返すと色々と味わい深い。

■毎日更新されるwikiを作りたい→はてなダイアリー

 id:jkondoは、はてなダイアリー開発の際に参考にした先行物として、Web日記システムのtDiary、ブラウザから直接編集できるコンテンツ作成システムのwiki、参加者の関心事項を集めたコミュニティシステムの関心空間という3つを挙げている。そして、tDiaryからは個人が更新を継続しやすい日記という形式を、wikiからは編集し易さを、関心空間からは関心でつながるコミュニティーのあり方を参考にし、「継続可能で毎日更新されるWikiを作りたいという考えから、最終的に現在のはてなダイアリーの形に」なったと語っている。

 はてなダイアリーとwikiシステムのつながりは意外と濃い。

■wikiの課題は、更新が滞ること

 そのwikiについてid:jkondoは、ページを新規に作成することは簡単だけれど、その更新が滞ることが課題だと語っている。

初めのうち利用者はページをたくさん作るのですが、もう1度ページを再編集しようと思わせるトリガーがない。そう考えるとWikiは情報を本棚のように整理するためには非常に便利なのですが、毎日何かしらのアクションがあるのがウェブサイトの面白みだという考え方からすると、更新が滞りがちで、物足りなさを感じました。


■今日のブログの課題も、更新が滞ることでは?

 この9年前のwiki論は、現在のブログにも当てはまるのではないだろうか。ブログも開設するのは簡単だけれど、更新を継続するのは難しい。ある程度まとまった量の文章を書くというは、やはり面倒臭い。

 実はこの記事も、ここまで書いて眠くなってしまった。ここで「続きは明日書いて、明日の夜に投稿しよう」なんてことをやってしまうと、結局テンションが下がり、書きかけの記事はお蔵入りになることが自分は多い。今、ブログの下書き置き場になっているフォルダーを確認してみたら、アウトラインが数行書いているものも含めれば、書きかけのブログ記事のテキストファイルが100件以上あった…orz

■ハードルを上げると更新が滞る

 以前、はてなブログの想定ターゲットユーザーのハードルが上がっているのではないか、という話を書いた。

 しかし、「ブログ=プレゼン」みたいに、ブログに求める完成度のハードルを上げてしまうと、ブログの更新が滞りがちになる。自分の経験上はそうだ。だから、ブログの更新が滞ると、ハードルを下げたサブ・ブログを開設してみたりする。そうすると、気分転換になってブログの更新が捗ったりするものだ。

 そう言えば最近、「はてな開発者ブログ」が、はてなブログにお引越ししてきた。

 で、その初っ端の記事がこれ。

 けっこう気合が入っている。つまり、ハードルが上がってしまった。こういうブログは更新が滞る悪寒がする。更新頻度は数ヶ月に数回みたいな。

■ブログ文化の再活性化の鍵は、やはり更新頻度

 もちろん、更新頻度の高いコンテンツは、twitterFacebookなどのフローなメディアに任せておけばいいという考え方もあるかもしれない。ブログは、もっとどっちりと構えたスローなメディアとして質を高めるのだ、という考え方もあるかもしれない。

 しかしそれでも、「毎日何かしらのアクションがあるのがウェブサイトの面白み」という、9年前にid:jkondoが語った言葉は今現在も通用すると思う。毎日とは言わなくても、一週間に1回程度は更新しないと、ブログというメディアも面白みが無いと思う。

 どうしたらブログの更新頻度が上がるのか?そういう問題意識をどこか片隅に置きながら、はてなブログの開発を今後も進めて欲しい。