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そっと、はてなブログ

はてなブログのベータテストを生暖かい目で見守るブログです。

『そっと、はてなブログ』

…… はてなブログのベータテストを生暖かい目で見守るブログです。【 記事一覧 】

はてなブログβは「モデルハウス見学」か「鉄骨運び」か

 現在はてなブログは絶賛ベータテスト中。テストに参加するユーザーは、言わば「人柱」だ。未完成のサービスでどんなトラブルに巻き込まれるか分らない。例えば、投稿したブログ記事が全て消えるかもしれない。しかしそれは、サービスの完成度を高めるための尊い「犠牲」なのだ。そういう覚悟で参加すべきだ。

 例えるなら、今すぐにでも引っ越せるようなモデルハウスの完成度を期待してはいけない。ヘルメットを被らされ、鉄骨を運ばされるくらいのバリバリ工事中のマンション的な完成度を覚悟すべきだ。

■ユーザーが考える完成度50%と、はてな社が考える完成度50%との間に大きなズレがあるような

 とは言え、ユーザーを招き行われるベータテストというのは、一般的にはある程度の完成度のものをユーザーに評価してもらうものだと思う。

開発中のソフトウェアやネットサービスの発売(あるいは正式公開)直前の版をユーザに提供し、実際に使用してもらって性能や機能、使い勝手などを評価してもらうテスト。

 しかし現状、はてなブログβは正式公開直前版の完成度には程遠く感じる。

 どちらかと言えば、一般に言うベータテスト版と言うよりもアルファテスト版と呼ぶのが適切かもしれない。

ソフトウェアやハードウエアの開発初期版のこと。特に、製品版(無償ソフトウェアの場合は正式配布版)のごく開発初期のものをテスト目的で配布し、性能や機能、使い勝手に対する要望を受け入れるための版と言える

 たしかに、はてなには「50%の完成度でサービスを出す」というリリース方針がある。

 しかし現状のはてなブログβは、ユーザーが考える50%の完成度にも達していないように思える。

■千人乗っても大丈夫!

 ユーザーが考える完成度50%と、はてな社が考える完成度50%との間に大きなズレがあるように思う。あるとすれば、そのズレはどこで生じたのだろう?

 個人的に、はてなブログの特色をまとめていて感じたことがある。

 それは、はてなブログは技術面でこれまでのはてなのサービスとは一線を画すものになりそうだ、ということ。
 例えば、はてなブログは、はてな初のAWS上で動くサービスとのこと。

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marqs
Akinori YOSHIDA
はてなブログはAWSで動かしてるので、設計指針がだいぶ違ったりします。 / “JAWS-UG@Kyoto で発表してきました - wtatsuru's blog” http://t.co/iltCdOvt
(2011/11/14 12:18:13)
link

 500人や1000人という単位での段階的な新規ユーザー招待は、この新しいインフラ設計の耐久テストを主眼にしているのではないだろうか。

 だとすればますます、はてなブログβは一般に言うベータテストというよりはアルファーテストと呼ぶに相応しいかもしれない。

最近では多人数オンラインゲームなどで参加人数を限定するなどしてアルファ版のテストを行うことが多い。これはプログラムのバグフィックスという目的もさることながら、オンラインゲームを運営するの負荷テストの意味合いも大きいとされている。

■新機軸のブログサービスとしての完成度と、はてなのサービスの新たな骨組みとしての完成度と

 加えて、はてなブログは「x.hatena.ne.jp」という、はてなのサービス共通のドメインを使わず、外部のドメインが使用可能になっている。

 自分は技術的な事はよく分らないが、これはかなり大きな変化に思える。想像するに、はてな社内の開発サイドから見ると、はてなブログというのは新機軸のブログサービスというよりも、はてなのサービスの新たな骨組みのプロトタイプという意味合いの方が強いのではないだろうか。
 したがって、はてな社内からの視点では「はてなのサービスの新たな骨組みとしての完成度」という尺度になるし、一方でユーザーは当然ならが「新機軸のブログサービスとしての完成度」という尺度で見る。それが、はてなブログβの完成度に対する評価のズレが生じる原因になっているのではないだろうか?

 例えば、新築マンションの見学会に行ってみたら、そこはまだ鉄筋丸見えの工事現場で、案内人から「どうです、この斬新な耐震設計!あ、そこまだ床が無いですから。エレーベータ?無くてもいいんじゃないですか?とりあえず非常階段使って下さい。完成予想図?今考え中です」と熱弁されたみたいな。